音を集めて

ロックとポップスを聴いて育った渋谷系好きの生活の記録

apple musicとwalkman、サービスとモノヅクリ

最近、apple musicに再入会した。

 

以前2年ほどapple musicをやっていたのだけど、通信量の問題があってやめていた。

また、appple musicにある音楽に縛られたくないという、厨二病的な思考もあったかもしれない。

 

それでしばらく何で音楽を聴いていたかというと、みんな大好きwalkmanだった。

iPod classicが絶滅して以降、カジュアルな音楽プレーヤーで大容量を実現できるのはwalkmanだった。COWONとかONKYOとか高品質なものは探せばあるが、ある程度の品質で使いやすいものという意味ではソニーwalkmanは丁度良い代物だ。ノイズキャンセル機能が標準装備で、音質が良く、おまけにmicro sdカードによる大容量だ。

 

そんなわけでしばらくwalkmanで音楽を楽しんでいたんだが…どうにも面倒を感じるようになり、(通信量を増やしたこともあり)apple musicを始めてしまった。

 

面倒、と言ったのにはいくつか理由がある。

一つは持ち歩いたり充電したりするデバイスご増えることだ。コートを変えたりカバンを変えたりしてwalkmanを忘れると、その日は音楽を聴かなくなってしまう。またちゃんと持ち歩いていても電池切れでは打つ手なしだ。

 

そして二つ目は新しい曲を取り込む面倒さだ。新しい音楽をwalkmanに入れるためにはPCでCDを読み込み、walkmanと有線で接続する必要がある。前者はもうしょうがないが、後者はやはり今の時代面倒だ。apple musicは(google playに至っては無料機能で)クラウド経由でデバイスと同期してくれる。勿論持ってない曲もサブスクリプションサービスのラインナップにあれば聞ける。

 

三つ目は、動作のもっさり度合いだ。音楽を探すためにはアーティスト欄を大きく移動する必要がある。最近のwalkmanではタッチスクリーンのスワイプで画面を動かして行くのだが、動作はカクカクで読み込みも遅い。目当てのアーティストに行くのは少し時間がかかる。

私はiPod classicの最後の世代を持っていたが(それは何年か前に壊れてしまった)、そっちの方がマシだった気がする。勿論気のせいかもしれないが。というかandroid対応なのだからテキスト検索させてくれれば良いのだ。

 

ソニーは技術力が高いという印象がある。walkmanも高音質を謳っており、ハイレゾなどをプッシュしている。確かにモノは良いのだ。

世界を制したiPodへの対抗手段として、高品質を売りにしたのだと思う。

しかし、walkmanに関しては昔からUIやPC側のソフト(iTunesの様なもの)は評判が悪い(私はもはやiTunesからドラック&ドロップで同期していた)。動きが止まったりもっさりしているのだ。

 

モノが飽和してきた昨今で、モノの高品質という付加価値だけでどれだけ戦えるのか、自分には分からない。

サブスクリプション型の音楽サービスは上に挙げた問題点などを孕まず、UIなども(スマホの性能を使えるので)問題ない。結局使うのが楽な方を選んでしまう、そんな人も多いのでは無いだろうか。

 

ビジネスモデルとしても、多くの人間に聞き分けられるのか怪しいレベルの高品質を更新していかなければモノが売れないwalkmanに対して、サブスクリプションサービスは毎月利用料が入るという点で優れている。

 

ソニーサブスクリプション型サービスはやっていた。それは確か頓挫したはずだが、調べてみると19年春からはハイレゾサブスクリプション型音楽サービスをやるという。

 

今後walkmanの様な音楽専用機はどれだけ生き残るのか気になる。青春を共に過ごしたwalkmanには消えて欲しく無い感があるし、マニア向けには残ると思うが、メインストリームでは無くなるのだろうな。

 

walkmanは飛行機とかで使おうと思います。