音を集めて

ロックとポップスを聴いて育った渋谷系好きの生活の記録

仮想空間でのライブ体験

音楽は、もはや音だけのものではない。

例えば、古くからあるのは言葉。 歌詞というものは、歌詞カードをただ朗読しているだけでは それほど心を打つものにはなりえないでしょう。

もちろん、文学として優れているものもありますが、 感情的な表現が感情的なメロディにのって初めて、 歌詞は真価を発揮するものなのだと思うのです。

歌詞だけでなく、例えば映像表現もそう。 映画音楽なんかは典型でしょう。 それはどちらかというと映像が主役なものだけど。

一方で音楽ライブに行くと、スモークに鮮やかな色の光を映して 幻想的な雰囲気を作るなどの演出があります。 そんなふうに、映像や光などの視覚的要素が音楽を引き立てる ことがありますね。 PVなんかもその一つ。

今回は、未来にありそうな、そんな音楽を引き立たせる体験の話。

マシュメロの仮想コンサート

Marshmelloっていうアーティストはご存知でしょうか? アメリカ人のミュージシャンで、EDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック) っぽいけど聞きやすいポップな音楽を作っているひと。

見た目が印象的(下記動画参照)で、曲も(すごく現代のアメリカで流行る音楽っぽいけど) 聞きやすい。

もう半年ほど前ですが、そんな彼はFortniteというゲームの中で、 仮想的なコンサートを行ったのです。

www.youtube.com

映像で見ると感動は伝わりにくいかもしれません・・・。 でも、このライブの面白いところは、下記のような点でした。

  • 開催時刻が一回だけで、世界同時にライブが始まる
  • プレイヤーは自分のキャラクターをライブ中も自由に操作できる(壇上にも上がれる)
  • ゲーム内でMarshmelloと同じ格好のコスチュームや専用のダンスが販売され、 プレイヤーはそれを買ってライブに行ける。
  • 通常のライブにあるようなモニターを使った表現はもちろん、現実には難しそうな 「巨大なホログラムが壇上に映され、ダンスしている」、 「曲の展開に応じてプレイヤーは低重力状態になったりして、飛び回れる」 といった表現手法があるのだ。

これ、実際に体験してみると結構新鮮で、 特に最後の部分は「うお、すご!」となるようなものです。 とにかく、この仮想的なコンサートっていうのには すごく興味を惹かれました。

VR体験の真価

最近ではVRゴーグルなんかも登場して久しくなりました。 Marshmelloのライブみたいなことを VRゴーグルつけてやれたら・・・と思うととても面白そうです。

もちろんVRゴーグルなんて普及してないのでそこまではまだ難しいとは思いますが、 音楽ライブの1つのあり方として、仮想空間上でのコンサートって すごく可能性のあるものだと思います。

一応言っておくと、僕は生演奏を実際に聞くという音楽体験を否定する気は全くありません。 むしろすごく好きです。

でも例えば最近って、言ってしまえばカラオケを流して歌うだけ のミュージシャンがいるのも事実です。 それこそEDM的な人たちはそう。

そう思うと、仮想空間で客も暴れられるような、 そんなコンサートも面白いかなと思うのです。

身体に障害があってライブに行けない場合でも 疑似体験出来るというのも素敵かなと思います。

なんだか雑文ですが、傾いているように見える音楽業界 にも光が見えた気がするので、いまさらながら書き留めておきます。

それではまた。