音を集めて

ロックとポップスを聴いて育った渋谷系好きの生活の記録

ただブラインドタッチの良さを語るだけの記事

皆さんは文字を打つ、入力する必要があるときにはどうするだろうか?

最近ではスマホフリック入力ですべてを済ませるという猛者もいるのかもしれないが、やはり現状ではキーボードを用いたブラインドタッチ(あるいはタッチタイピング)が最も優れた入力手法であると私は思います。

今回はキーボードのブラインドタッチについて語ります。 全然音楽関係なくてすみません。

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仮想空間でのライブ体験

音楽は、もはや音だけのものではない。

例えば、古くからあるのは言葉。 歌詞というものは、歌詞カードをただ朗読しているだけでは それほど心を打つものにはなりえないでしょう。

もちろん、文学として優れているものもありますが、 感情的な表現が感情的なメロディにのって初めて、 歌詞は真価を発揮するものなのだと思うのです。

歌詞だけでなく、例えば映像表現もそう。 映画音楽なんかは典型でしょう。 それはどちらかというと映像が主役なものだけど。

一方で音楽ライブに行くと、スモークに鮮やかな色の光を映して 幻想的な雰囲気を作るなどの演出があります。 そんなふうに、映像や光などの視覚的要素が音楽を引き立てる ことがありますね。 PVなんかもその一つ。

今回は、未来にありそうな、そんな音楽を引き立たせる体験の話。

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完全ワイヤレスイヤホン WF-1000XM3

テクノロジーの進化は驚くほど速い。

最近、下記のものを購入しました。

ソニーが出した新型のイヤホンで、所謂「完全ワイヤレス型」のイヤホン。 コードが全くないイヤホンです。

特にこのイヤホンはノイズキャンセリング機能がついているという点で 珍しいタイプであり、そのため(かなり)高額です。。。

僕は完全ワイヤレス型イヤホンは持っていなかったのですが、 下記の「不完全ワイヤレス型」のものは持っていて、普段使いしていました。 これはiPhoneとは無線で接続しているけれども、左右と本体(?)を つなぐコードは存在するタイプのものです。

つまり私は今回、その残されたコードすらも取っ払ったということです。 以下では、今回買ったイヤホンを例に、 ワイヤレスイヤホンってどんなもん?ということについて書いていきたいと思います。

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犬は吠えるがキャラバンは進む / 小沢健二 : 渋谷系の王子様

久々のディスクレビュー3枚目は、最近復活を遂げた小沢健二氏のソロデビュー1枚目

犬は吠えるがキャラバンは進む

犬は吠えるがキャラバンは進む

犬は吠えるがキャラバンは進む / 小沢健二

このアルバムは、小沢健二小山田圭吾のユニットFlipper's guitarの解散してから2年後の1993年に発表されたものである。 Flipper's guitarは渋谷系と呼ばれる音楽を代表するバンドの一つとしてよく参照される。 私はその当時生まれていないので詳しくはわからないが、お洒落な曲調、文学的な歌詞、そして中性的な二人の見た目から 若者や女性から人気を集めていたという。 音楽性的にはネオ・アコースティック*と呼ばれるジャンル)に始まり、ジャズやファンク、更には直近のUKロックに通じる 要素をも持っており非常に幅広く奥深い。所謂音楽オタクによる音楽であるが、一方で非常に取っつきやすいポップな側面も持っている。

とにかく、このアルバムはそんなFlippers' guitarから独立した小沢健二の第1作目だ。 小沢健二の音楽といえば2ndアルバムの『LIFE』などがより有名だし聞きやすい。 こちらもまたいつか取り上げたいが、今回紹介するのは『犬は吠えるがキャラバンは進む』という、 何とも意味深なタイトルのアルバムだ。

これは実は中東の諺で、言葉通り「犬に吠えられたところで隊商は進む」という意味だ*1。 一般人に当てはめるならば「周りからの批判や意見があろうと、人生や生活は進み続ける」 といったところだろうか。 彼はあまり人の目を気にしないという旨の発言をしている*2ので、恐らくそのような心意気がこのタイトルに現れているのだと思う。

総評

さて、事前の話が長くなったがアルバムの紹介をしよう。 全8曲のこのアルバム、キラーチューンというような曲は無いと思う。 小沢健二は全く暗い人間ではないと思うが、このアルバムは少し暗い印象を抱く。 これは多分、主に次の要因によるのだと思う。

  • 収録曲はAメロ-Bメロ-サビというJポップ的な構成ではなく、 Aメロ-サビ-Aメロ-サビ-Bメロ-...という古いポップスの構成である

  • (個人的には)全体的にドラムとベースが強く聞こえる

  • 歌詞が一聴しただけでは意味が取り辛いものである

このような特徴があるので世間一般に「これぞ!」というアルバムにはなり辛い。 しかし、私はこのアルバムが好きだ。 ノれる曲からしんみりとした曲まであって全体としてバランスが良いということと、 多分Flipper's guitarを解散した小沢健二 の衝動のようなものが感じられるからだと思う。

また小沢健二の音楽の特徴の一つだが、基本的に言葉の数が多い。 これは持論だが、言葉の数が多いと曲に表情が生まれると思っている。 つい口ずさんでしまいたくなるというのもこのアルバムの特徴だろう。

おすすめな人

  • 渋谷系という音楽に興味を持っている人

  • ヘタウマな歌が好きな方

  • 自分は音楽の趣味が良いと思っている人

Pick up

ローラースケート・パーク

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【小沢健二】ローラースケート・パーク

アルバムの最後を飾る1曲。 初めにベースとドラム、電子オルガンによる繰り返しパターンがあり、 警戒なリズムでありながら暗い雰囲気の中曲は始まる。 のっぺりとサビに入るとリズムに乗った軽快な口調で

ありとあらゆる種類の言葉を知って何も言えなくなるなんてそんなバカなあやまちはしないのさ

と意味深に語る。Flipper'sを解散することになった自分への戒めかもしれない。 個人的には非常に同意出来る内容で、アルバムタイトルを表しているフレーズである。 こんな硬い言葉を軽快なリズムに乗せられるというのはまさに彼の手腕のなすところでは無いかと思う。

そしてBメロに相当する部分は徐々に下がっていくツーファイブワン*3 の連続で、私の好きなコード進行である。そこで彼は

意味なんてもう何も無いなんて 僕が飛ばしすぎたジョークさ

と歌う。 「意味なんてなにもない」という「いなし」それ自体をジョークだと言ってのけている。 このような言葉自体を分析すること自体、真面目すぎる感じがして嫌になってくる。。。笑 ここまで色々書いておいて何だが、結局は音楽自体を「何となく良い」 と思っている気持ちを大事にしていたい。

小沢健二について書くのは非常に気が入ってしまうが、このアルバムは気を抜けて聞ける。 良く噛んで味のわかるスルメのようなアルバムだが、是非聞いてみていただきたい。 それではこのへんで。

*1:これは"the dogs bark, but the caravan goes on"とかで調べれば出てくる。

*2:引用: https://www.fujitv.co.jp/TKMC/BACK/TALK/ozaken_34.html

*3:詳しくは解説しないが、ちょっと不安な感じ→不安な感じ→安心する感じという伴奏の展開で、王道のコード進行。

apple musicとwalkman、サービスとモノヅクリ

最近、apple musicに再入会した。

 

以前2年ほどapple musicをやっていたのだけど、通信量の問題があってやめていた。

また、appple musicにある音楽に縛られたくないという、厨二病的な思考もあったかもしれない。

 

それでしばらく何で音楽を聴いていたかというと、みんな大好きwalkmanだった。

iPod classicが絶滅して以降、カジュアルな音楽プレーヤーで大容量を実現できるのはwalkmanだった。COWONとかONKYOとか高品質なものは探せばあるが、ある程度の品質で使いやすいものという意味ではソニーwalkmanは丁度良い代物だ。ノイズキャンセル機能が標準装備で、音質が良く、おまけにmicro sdカードによる大容量だ。

 

そんなわけでしばらくwalkmanで音楽を楽しんでいたんだが…どうにも面倒を感じるようになり、(通信量を増やしたこともあり)apple musicを始めてしまった。

 

面倒、と言ったのにはいくつか理由がある。

一つは持ち歩いたり充電したりするデバイスご増えることだ。コートを変えたりカバンを変えたりしてwalkmanを忘れると、その日は音楽を聴かなくなってしまう。またちゃんと持ち歩いていても電池切れでは打つ手なしだ。

 

そして二つ目は新しい曲を取り込む面倒さだ。新しい音楽をwalkmanに入れるためにはPCでCDを読み込み、walkmanと有線で接続する必要がある。前者はもうしょうがないが、後者はやはり今の時代面倒だ。apple musicは(google playに至っては無料機能で)クラウド経由でデバイスと同期してくれる。勿論持ってない曲もサブスクリプションサービスのラインナップにあれば聞ける。

 

三つ目は、動作のもっさり度合いだ。音楽を探すためにはアーティスト欄を大きく移動する必要がある。最近のwalkmanではタッチスクリーンのスワイプで画面を動かして行くのだが、動作はカクカクで読み込みも遅い。目当てのアーティストに行くのは少し時間がかかる。

私はiPod classicの最後の世代を持っていたが(それは何年か前に壊れてしまった)、そっちの方がマシだった気がする。勿論気のせいかもしれないが。というかandroid対応なのだからテキスト検索させてくれれば良いのだ。

 

ソニーは技術力が高いという印象がある。walkmanも高音質を謳っており、ハイレゾなどをプッシュしている。確かにモノは良いのだ。

世界を制したiPodへの対抗手段として、高品質を売りにしたのだと思う。

しかし、walkmanに関しては昔からUIやPC側のソフト(iTunesの様なもの)は評判が悪い(私はもはやiTunesからドラック&ドロップで同期していた)。動きが止まったりもっさりしているのだ。

 

モノが飽和してきた昨今で、モノの高品質という付加価値だけでどれだけ戦えるのか、自分には分からない。

サブスクリプション型の音楽サービスは上に挙げた問題点などを孕まず、UIなども(スマホの性能を使えるので)問題ない。結局使うのが楽な方を選んでしまう、そんな人も多いのでは無いだろうか。

 

ビジネスモデルとしても、多くの人間に聞き分けられるのか怪しいレベルの高品質を更新していかなければモノが売れないwalkmanに対して、サブスクリプションサービスは毎月利用料が入るという点で優れている。

 

ソニーサブスクリプション型サービスはやっていた。それは確か頓挫したはずだが、調べてみると19年春からはハイレゾサブスクリプション型音楽サービスをやるという。

 

今後walkmanの様な音楽専用機はどれだけ生き残るのか気になる。青春を共に過ごしたwalkmanには消えて欲しく無い感があるし、マニア向けには残ると思うが、メインストリームでは無くなるのだろうな。

 

walkmanは飛行機とかで使おうと思います。

フォートナイト考察 vol.1

こんにちは

 

当方は現在PS4でのFortnite(フォートナイト)というゲームにドハマリしている。

 

このゲームは端的に言ってバトルロイヤル形式のTPS*1である。

バトルロイヤルとは昨今流行りのゲームジャンルで、当方は歴史に詳しくないがPUBG (Playerunknown's battlegrounds) というゲームのヒットによって広まったゲームスタイルである。これは邦画のバトルロワイヤルを思い出してもらえると良いが、100人が1つの島に丸腰で放り出され、武器を集めて最後の一人になるまで戦い合うというゲームスタイルである。

  フォートナイトは、ヒットしたPUBGに対して後発であるにもかかわらず、それを上回るヒットを記録した。

勝因は何か、という一般的な考察は様々な場所でされているが、個人的にPUBGよりもフォートナイトに魅力を感じる点は次に集約される。

以下ではこれらについて個人的意見を述べて見る。  

建築システム 

建築はフォートナイトのゲーム性を、PUBGのそれとは大きく異なるものにした最大の要素である。 知らない方のために説明すると、フォートナイトでは自分の身の回りに壁・床・階段・屋根の4種類の建築物を 即座に生成することができるのだ。 建築ができると敵の銃弾から自分の身を守ったり、沢山の障害物を置くことで敵を撹乱したり、 あるいは階段で敵の上を取り、有利な位置から敵を撃つことが出来る。

個人的に、この建築システムはバトルロイヤルゲームとかなり相性がいいと思う。

バトルロイヤルゲームでは基本的にリスポーンはないため、死んだら終わりである。 そのため敵を倒すこと以上に、ダメージを受けないことが重要となる。 建築システムがなければ、周りに遮蔽物がない状態で敵から不意打ちを食らったらほぼ終了である。 敵を見つけるまでに体力を削られてしまうからだ。

しかし建築システムがあれば、周りに遮蔽物がなくても即座に壁を立てて回復しながら様子見をすることができる。 敵に先に見つかっても勝機がある。1対多の状況でも建築を駆使すれば実力を発揮できるのだ。

またこの建築システムによって、フォートナイトでは積極的に動くことが可能となる。 建物に立てこもってスナイパーライフルを撃ったり待ち伏せしたりする芋プレイよりも、 建築を駆使しながら敵を倒すという積極的なプレイが、他のバトルロイヤルゲームよりもやりやすいのだ。

積極的なプレイは見ていても飽きないので、フォートナイトによって多数の配信者が有名になったと思っても良いと思う。

ポップな世界観、エモート、スキン

フォートナイトのキャラクターは、明らかにリアル路線ではない。 PUBGの様なリアルさを求めるプレイヤーには物足りないだろうが、 ある種、このアホっぽいゲームの雰囲気はシリアスな雰囲気のゲームに比して 新規のプレイヤーを取り込みやすいと思う。 キャラクターの見た目はスキンと呼ばれ、これは基本的に課金によって手に入れることが出来る。 スキンは能力とは完全に異なるため完全にお遊び要素であるが、 好きなスキンで戦うことでゲームをより楽しむことが出来る。

また、その世界観に調和するようにフォートナイトにはエモートと呼ばれるダンスが存在する。 エモートは味方プレイヤーとのコミュニケーションであったり、 壁を通した敵との心理戦(?)であったり、 倒した敵プレイヤーへの敬意を表すため(煽り)であったりと様々な役割を担う。

もちろんダンスすることでシステムとして状況が有利になるというわけではなく、 これもやはり、単にお遊び要素である。 しかしエモートがあるからこそフォートナイトであり、これも新規プレイヤーを取り込むのに 寄与していると思う。

クロスプラットフォーム

フォートナイトは現在PC、PS4XBOX ONE、Switch、iOSandroidという 多種多様なプラットフォーム上で楽しむことが出来る。 基本プレイ無料であることも手伝って、新規プレイヤーは上記のどれかのデバイスですぐに参戦することが出来る。 相当に新規プレイヤーを獲得しやすいと思う。

しかも、恐ろしいことにどのデバイス間でもクロスプレイが可能である。 つまり、PS4のプレイヤーとiPhoneのプレイヤーがパーティーを組んで遊ぶことができてしまう。 「フォートナイトやってんの?!今度一緒にやろうよ!・・・あ、iPhoneなのか・・・じゃあできないね」 みたいなことが起きないのである。 もちろんデバイスの差によってプレイヤーのレベルの違いは割と顕著である*2 ので、 勝ちを狙うのは難しいこともある。 しかしそれでも同じゲームをやっている友達というのは(大人にとっては)貴重で、 ボイスチャットでもしながら一緒にやるのはとても楽しいものである。

終わりに

以上、フォートナイトの全般的な良いところを書いてみた。 2019年1月現在、問題点がないということはないけども、やっぱりよくできたゲームだと思う。 これからもみんなで楽しもう。

*1:third person shootingの略。要は三人称視点(プレイヤーの後ろにカメラがある)で銃を打ち合うゲームの総称

*2:例えばPS4はSwitchに比べて画質も良く滑らかであるし、PCはより上の画質である。さらにPCではマウス・キーボードによってコントローラーよりも精密な射撃が出来る。スマホではタッチパッドによる操作なのでやはり操作しづらい。単純にデバイス間の差としては「PC>>PS4,XBOX>Switch>iOS,android」という感じかと。あくまで平均的なレベルでの話である。

ブログの方向性やらなんやら

こんにちは

 

このブログは2016年冬頃に開始し、わずか2つの記事を書いてその後相当の時間(2年間)放置されているブログとなっている。

 

もともとディスクレビューをしようというブログなわけだが、CDアルバム1枚を評価し、その良さを文章に落とし込むというのは思っていたよりも大変だということに気付かされた。その結果がこの2年放置である。

 

しかし何かまとまった文章を、時には自己満足として、時には誰かの参考になるべくとして、公開したいという気概が高まるときもある。そんなときの気持ちの掃き溜めとしてこのブログを活用してみようかなという気持ちになってきた。

 

当方は何かと(悪い意味での)完璧主義なところがあるので、以前はディスクレビューと決めたらディスクレビューしか書いてはいけないというような気がしてきた。しかしまあ別にそんな専用サイトを作ろうというわけでもないので、これから特に気にせず書いてみようかという次第である。

 

当方の興味のある分野は音楽だけでなく、ファッションやコーヒーや将棋などがある。あとは仕事に関連して物理、数学、プログラミングなどもそれに含まれる。最近だとPS4を購入してゲームにも勤しんでいる。。。

 

ということで、気の向くままにこの辺のことについて色々書いてみようかなと思う。もちろんまた気が変わるかもしれないし、そもそも更新されないかもしれない。

 

現代ではネット上には個人の文章が大量に存在している。当方の文章などそのうちの一つに過ぎない。しかし、一応毎月少しは人が見に来てくれているようであるので、もし誰かが読んでくれたら良いな、という僅かな希望を持ってみようかと思う。

 

ということで、よくある決意表明である。これがブログの最後の記事になったら笑ってくれ。